
「AGAの薬が効果があるっていろんなところで言われているからそれを使うのが一番いいんだろうけど、副作用で男性機能が落ちるとか聞くからなんだか怖いなぁ。それにお高いんでしょ?」
確かにAGAの薬のフィナステリド(プロペシアなど)を使用すると男性機能が落ちてしまうなどの副作用がある可能性や女性には悪い成分が入っていることから子作りができないなどの制限があったりしますし、薬自体も保険がきかないため値段は高いです。
そのため、
「同じ薬でも漢方薬でも薄毛を改善することができる薬があるのではないか?」
と思う人もいるのではないでしょうか。
漢方薬でも薄毛の予防や改善が期待できる薬はあります。
今回は、漢方薬から薄毛を改善が期待できる薬を紹介したいと思います。
目次
どのような漢方薬が薄毛を改善が期待できる?
薄毛の改善が期待できる漢方薬は、下記のような作用がある漢方薬です。
- 血流を良くする漢方薬
- ストレスを減少させる漢方薬
- 頭皮環境を改善させる漢方薬
- 内蔵機能を回復させる漢方薬
では各々の効果をある漢方薬を見てみましょう。
血流を良くする漢方薬とは
血流を良くするということは頭の毛細血管の血行を良くするということになります。
頭の血行が悪いと髪に栄養がいかず、抜け毛が増えてしまいます。
花に水や栄養のある土を与えないと枯れてしまうことと同じことですね。
リアップなどのミノキシジルも血管を拡張する成分があるため、血行を良くし発毛しているのです。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
いずれも全身の血流を良くする漢方薬になります。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
桂枝茯苓丸は瘀血(おけつ)の改善が期待できる漢方薬で、瘀血とは血行不良のことをいいます。
肩こりや頭痛、女性なら月経時の痛みなどを血行不良による不調を改善してくれるのです。
【第2類医薬品】クラシエ薬品 桂枝茯苓丸料(ケイシブクリョウガン) 90錠
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
桃核承気湯は、瘀血(おけつ)の改善の他にも血行不良による精神を安定と便秘にも効果があります。
瘀血(おけつ)の改善以外の部分は女性に多い悩みかもしれませんが、肩こりやイライラしやすいなど気になる症状があったら使用してみるのもいいかもしれませんね。
【第2類医薬品】クラシエ薬品 「クラシエ」漢方桃核承気湯エキス顆粒 45包
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散は、血流を良くする以外にも貧血気味で疲労しやすい人に効果がある漢方薬です。
この漢方薬も血流の改善以外は、女性に多い症状に効果がある漢方薬でした。
【第2類医薬品】クラシエ薬品 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) 180錠
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
十全大補湯は、血流を良くする以外にも疲れが取れない、手足が冷える人に効果がある漢方薬です。
胃腸の働きを高めることから血流を良くする漢方薬の中では、男性向けの漢方薬なのかもしれません。
【あす楽】【第2類医薬品】十全大補湯エキス錠クラシエ 180錠
ストレスを減少させる漢方薬
ストレスは体全体に良くないと言われていますが、髪にもよくありません。
ストレスが溜まっていくとホルモンバランスが崩れてしまい、髪に栄養が行きづらくなってしまうなどいろいろと体に悪いことが起きてしまいます。
また、自律神経も乱れてしまうため、いろいろと体の不調がでてしまうデメリットがあります。
では、ストレスを減少させる漢方薬を見てみましょう。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅこつぼれいとう)
- 帰脾湯(きひとう)
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅこつぼれいとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯は人付き合いでイライラしたり、会議の前の日など何かしらのイベントの前の日に寝付きが悪い人に効果がある漢方薬です。
心を落ち着かせる効果があるので自分から興奮してしまうようなストレスを持ってしまう人は飲んでみてはいかがでしょう。
【第2類医薬品】クラシエ 漢方 柴胡加竜骨牡蛎湯エキス 顆粒 45包
帰脾湯(きひとう)
帰脾湯は、夜寝ても起きてしまう人や寝ても疲れが取れない人に効果がある漢方薬です。
寝不足だといつもより多くストレスを溜めてしまうので、寝不足は避けたいですね。
【あす楽】【第2類医薬品】加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ 1.5g×45包
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
半夏厚朴湯は、ストレスからくる喉に異物感がある人向けの漢方薬ですが不安神経症や神経性胃炎にも効果があるので「そういえば、あれ大丈夫かな?」など不安でストレスを溜めてしまう方は飲んでみてはいかがでしょう。
【第2類医薬品】クラシエ薬品 漢方 半夏厚朴湯 エキス 顆粒 (45包)
頭皮環境を改善させる漢方薬
薄毛と頭皮環境は密接にあり、頭皮環境が悪い(皮膚が荒れていたり、ニキビが多い)と抜け毛が増えてしまいます。
また、少し話はズレてしまいますが漢方薬だけではなく洗浄力が強いシャンプーを使っていると必要以上の頭皮の皮脂を取ってしまい、頭皮が乾燥または体が脂を出そうとして逆に頭皮の皮脂が多くなってしまいます。
シャンプーについては、私が使用しているシャンプーをオススメします。
このシャンプーは、洗浄力が強くなく頭が痒くなったり必要以上の皮脂を出させないシャンプーです。
シャンプーの記事は別に書いていますので良かったらご覧ください。
そして、夏は紫外線が強く、夏の紫外線を浴び続けてしまうと秋に変わる季節の変わり目に抜け毛が多くなってしまうこともあります。
帽子をかぶると薄毛になりやすいといいますが、外にいる間は帽子を被ったほうがいいかもしれません。
さて、話を戻しましょう。
漢方薬で頭皮環境を改善する場合、頭皮の湿疹を改善させるための漢方薬があります。
では頭皮環境を改善させる漢方薬を見てみましょう。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう
)
十味敗毒湯は、湿疹や皮膚炎などに効果がある漢方薬です。
頭皮環境が本当に悪い人は、脂漏性皮膚炎や脂漏性湿疹になってしまっていると思います。
完全に湿疹が頭にたくさん出てしまっている人は病院に行くことをオススメしますが、ちょっと頭皮に湿疹みたいなものが多くなってきたなという人は漢方で改善するかを試してみたほうがいいでしょう。
【第2類医薬品】クラシエ薬品 十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ) 180錠
内蔵機能を回復させる漢方薬
実は薄毛は胃腸の不調でも起きてしまうことはご存知でしたか?
例えば、食欲がなく食事を取っていないと頭皮にも髪にも栄養は行きませんし、偏った食事をしていてももちろん良くないです。
薄毛を予防・改善させるための食べ物などは別の記事を書いているので良かったらご覧ください。
それでは、内蔵機能(主に胃腸)を改善する漢方薬を見てみましょう。
六君子湯
六君子湯は、胃腸が良くない人にピッタリな漢方薬になります。
ストレスから胃腸の調子が良くない人やなぜか分からないけど胃腸の調子が良くない人、病院に行って胃カメラを飲んでも異常が無い人が飲むと胃腸が改善されます。
実は私も以前胃の調子が突然悪くなってしまい、食後に吐き気を催すようになった時期があります。
3ヶ月くらい吐き気や胃もたれがあったり無かったりした時期があったので、病院に行って胃カメラを飲んでも異常は見つかりませんでした。
病院では、ストレスによるものと言うことで六君子湯を処方してくれて4ヶ月ほど飲み続けましたが、だいぶ回復しました。
ただ、今でも胃腸は気をつけているので無理をしないように食べるようにしていますが・・・。
私のように極端な症状が出ていなくてもいいですが、ちょっと胃腸が弱ってきているような気がする人は一度飲んでみてはいかがでしょうか。
漢方薬に全部頼った薄毛対策はダメです
ここで注意したいのが、
「漢方薬を飲み始めたから薄毛対策大丈夫でしょ!」
という過信です。
漢方薬は体の悪いところを改善する目的で飲みますが、薄毛の改善や予防などの薄毛対策で飲む場合は、自分自身の食事環境や飲酒、タバコ、運動不足などトータルで考える必要があります。
そのため、ガチで薄毛対策をする場合は、自分の生活スタイルなども一緒に改善するようにしましょう。
さいごに
今回は、薄毛を改善する期待のある漢方薬を紹介しました。
漢方薬は、薬ですので効き目はありますが病院やドラッグストアに売っているような風邪薬などのような横文字で書かれている薬みたいに即効性がある漢方薬は少ないため、ある程度飲み続けなければ効果は出てきません。
1回飲んでフサフサになったのであれば、みんな使っていますし薄毛の人なんてレアになると思います。
薄毛を改善するためには長い目で見る必要があるのです。
また、薄毛の対策が早ければ早いほど薄毛からフサフサになりやすいので、早い段階で予防や改善することもコツの一つです。